健康寿命と平均寿命の推移

➁ 健康寿命と平均寿命の推移
2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳で、いずれも過去最高を更新しました。
とても喜ばしいことです。しかしその反面、
「長く生きられるのはいいが、寝たきりでは早く死んだ方がいい。」
「健康寿命が延びない事には、何の意味もない。」
など、長寿を手放しでは喜べないという意見もありました。

健康寿命とは何でしょうか?健康寿命とは、医療・介護に依存しないで自分の心身で生命を維持し、自立した生活ができる生存期間のこと。つまり健康で自立した生活を送っている期間ということです。

平均寿命と健康寿命の差、この差こそが、医療や介護が必要な期間です。この期間のことを「不健康期間」といいます。

実際、平均寿命と健康寿命の「差」は、どのくらいあるのでしょうか?

おおむね男性で約9年、女性で約12年の状態が続いています。

つまり、不健康(医療が必要な状態)で、介護が必要な生活が9年~12年続くことは、今までのデータで明白です。

不健康な状態で生きるということは、痛み、苦しみを少なからず被るわけです。
このような期間は短ければ短いほどいいわけです。
この期間の最も短いものを私たちは「ピンピンコロリ」と呼んでいます。

「ピンピンコロリ」は実現できるのでしょうか?